「8月のドル円、夏のドル円」
夏の円高と言われる(私が言い始めたかもしれない)。
データは以下の通りで、ざっと21年分調べると
8月は21年中、6回がドル上げ、15回がドル下げ
夏(6-8月)も同じく6回がドル上げ、15回がドル下げであった
また下げ幅が上げ幅よりかなり大きいことも夏の円高のイメージがある
(何故 夏の円高が起きるのか)
以下の理由による
・5月同様に米債や外債の利払いや償還がある(特に15日近辺)
・輸出企業も年度前半で社内レートに見合う予約をとっておきたいところ
・9月中間決算へのリパトリがある(日本)
*ただ日本の貿易収支が赤字に傾きつつある時はドル高円安にもなっているので
やはり貿易収支が重要な要素だ
*今年は2016年、17年の貿易黒字が赤字に傾きつつあるので、ドルの売り玉も減少し
大きなドル売り圧力はないだろう
8月には世界的な金融の不祥事なども発生することも多い。米国の財政の崖も問題になる頃だ
ホルムズ海峡の緊張もエスカレートするかもしれない
ただ日本の貿易赤字が続く限り長期的な円高にはならない。上半期の輸出の予約先取りが終わり
秋の輸入予約が目立つ頃には円安となろう
米国の貿易赤字が続く限り全体のドル安傾向も変わらないが、日本もかつての黒字国から
赤字国になれば円高度合いの縮小が続く
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